私は数年前に不倫を経験しました。
しかもただの不倫ではなく、既婚者同士で行うW不倫です。
自分でもよくそんな行動ができたなと思います。
しかし不倫と言うのは小さなきっかけ・思わぬ場所で始まってしまうのです。
私が不倫をするきっかけとなったのは本当に小さなことでした。
それは夫との喧嘩です。
夫は普段はあまり怒らないタイプなのですが、自分の趣味を邪魔された時だけは猛烈に怒ります。
このように趣味を邪魔したことですごく怒られて、その日は喧嘩していました。
だから職場から早く帰るのが嫌だったのです。
仕事が終わっても職場の近くでうろうろして過ごしていました。
そしたらなんと同僚が向こうも一人でショッピングモールをうろうろしていて、それが目に飛び込んできました。
私がそんな彼をぼーっと見ていたら、彼の方もこちらに気づいて手を上げました。
こうして職場の近くでうろうろしていた二人が落ち合ったのです。
同僚とはしゃべったことはもちろんありますが、プライベートで一緒になったのは初めてです。
でも何となく同じようにうろうろしている同士で通じ合うものがあったんですよね。
彼が結婚していることは知っていたので、おそるおそる聞いてみました。
そしたらやっぱりそうで、私と同じく奥さんと喧嘩して帰るのが嫌だったと自供したのです。
これを聞いて仲間意識が芽生えました。
同じような状況と分かって、一緒に入ったお店でお酒が進みましたね。
そこでちょっとした愚痴を話して、二人でパートナーの悪口を言いました。
それからポッカリ記憶に穴が開いています。
気づいたら二人でホテルの一室にいて、そしてなんと一線を越えてしまっていたのです。
パニックになりましたね。
まさかこんなところで、こんな人と一線を越えるなんて全く想像していなかったです。
ただやってしまったことは取り返せません。
お互い「秘密にしよう」という話になって、墓場まで持っていくと約束しました。
しかしそれだけでは終わらなかったのです。
お互いにそれから意識してしまって、仕事場でも目が合う度にドキッとします。
このままお互いに無視できなくて、また同じようにホテルに行ってしまいました。
それからです。
私たちは不倫関係になりました。
駄目だ駄目だと思うほどになぜだか気持ちが盛り上がってしまって、不倫を止められませんでした。
不倫がバレないようにといつも気を遣って会っていました。
仕事が一緒なので、仕事帰りに二人でこっそり会うことが多かったですね。
なるべく人がいないところをチョイスして会っていました。
仕事場では必死で二人の関係を隠しながら目と目で合図したりして、すごくドキドキハラハラしました。
こうした関係は彼が仕事を転勤するまで続きました。
さすがに転勤先まではついていけず、私たちは不倫関係をやめることになりました。
でも今でもあのハラハラドキドキ感は忘れられません。
ちょっと癖になるのです。
不倫の一番の醍醐味はそこではないでしょうか。
相手が誰でもいいわけではないけど、何らかの誘惑があったらまた不倫をしてしまうかもしれないです。
それくらいにドキドキして堪らない気持ちになった強烈な体験でした。